個展 | My trace of life
Meine Lebensspur/My trace of life/私の人生の軌跡
Duratrans on light box (metal and aluminium)
2008
75x102x11 cm
Untitel/ノータイトル
Video, Loop 1.18 Min.
2010
Träume/夢
Video, Loop 1.10 Min.
2009
Der glückliche Wind 2011/幸せの風 2011
Installation
作品について
私の個展作品は、4作品から構成されています。
タイトルは、”My trace of life”/私の人生の軌跡(あしあと)で、
長らく「人々と自然との共存」をテーマに作品作りを行って参りましたが
こちらの作品は、その延長線上の作品になります。
最初のライティング型の写真の作品が今回の個展のタイトルでもあり
”My trace of life”/私の人生の軌跡(あしあと)です。
人は、一人では生きて行けない。 人は、誰かと共に助け合って生きている。
私にとって人との繋がりは、最も大切な事です。
この作品は、私の生きて来た軌跡を現しています。
しかし、この事は皆にも言える事です。
最初の薄っすらと写っている二つの手は、親友のCちゃんの手です。
過去を現しています。
そして、ハッキリと写っている二つの手が私自身の物です。
現在を現しています。
このいくつものシュプール(軌跡)
それは、私の人生での迷いや苦悩を表現しています。
手とシュプール(軌跡)は、人との繋がりを表現しています。
私は、この作品で人間の人生を表現しました。
誰かが特別な事で無く、人は皆悩み苦しみながら生きています。
全体的な色を紫色にしたのにも、意味があります。
人は皆、両面を兼ね備えていると思います。
「赤の情熱」 「青の冷静」
赤と青が交わった紫で仕上る事により
人間の両面性を表現しました。
どちらが欠けても駄目です。
人間には、「赤の情熱」と「青の冷静」の両面性が必要です。
バランスのある人生こそ、大切に感じます。
あなたは、どうお考えになられますか?
そして、二つ目の作品は、ビデオ作品でUntitel/ノータイトルです。
これは、フランス・ニースの海を水中ビデオカメラで自然の海の満ち引きを
撮影編集しました。
テーマは、私がシリーズで制作している「人々と自然との共存」です。
3作品目のビデオ作品Träume/夢は、蝋燭の火と私自身のポートレートを写真で撮影し
2つのレイヤーで重ねて、バックの音楽は自身で作詞・作曲した曲を私自身が唄い
1つのビデオ作品に仕上げました。
私は、寝入る前・寝ている間・目覚め前がとても芸術作品を作る上で重要です。
その間に、色んなアイディアが浮かんだり、その先どう表現したら良いか?
どんどん考えがまとまって行きます。
私どもは、残念ながら「人の夢の中」を写真でもビデオでも撮影出来ません。
だからこそ、私はダイレクトに撮影出来ない夢を表現したかったのです。
私にとって、とても火はスピリチュアルな意味があり、
幻想的な世界観を表現したかったのです。
最後の4作品目は、Der glückliche Wind 2011/幸せの風 201です。
こちらの作品も以前空間演出した作品のシリーズです。
私の生まれながらの信仰先 神道の神社をイメージしています。
鈴を吊るし、訪問者に幸せをもたらす事と魔除け効果がある事を祈って
空間演出致しました。
私共日本人は、遠い昔から自然災害を身近に感じ生活し、それを脅威に感じ
「いつ何時、自然災害に遭うか?」分からない反面
普通の生活が送れる場合、感謝の気持ちを持ちながら
生活しているように感じます。
自然界と人間界のバランスがとても重要だと、私は痛感致します。
今回のこの作品も、大きな私の個人テーマ「人々と自然との共存」
4作品をコンビネーションする事により、
火・水・風・人と自然のバランスを表現しています。
My trace of life
FotoK[3] off
Reindorfgase 25, Vienna/Austria
24.08.2011-03.09.2011